月別アーカイブ: 2014年11月

奈良県景観調和デザイン賞 公開審査会

貴志です。
今日は弊社で設計監理した建築が最終選考作品に残っているとのことで、「奈良県景観調和デザイン賞」の公開審査会の観覧に行ってまいりました。

今回で16回目となるこの賞は、2年ごとに奈良県内の景観に調和した建物やまちなみを表彰しています。
審査委員は関西の著名な建築家さんや、大学教授、写真家さんなど豪華な顔ぶれで、人によって異なる視点や緊迫したやりとりが面白くてあっという間に時間が過ぎました。(と言っても、実際はある理由でそれどころではなかったのですが…。)

「景観」・「調和」・「デザイン」とキーワードが3つあることに加え、立地条件や用途の異なる建物を新築・改築・改装といった区別なく審査するので、何に比重を置いて審査するかが難しいようでしたが、議論を重ねながら賞が決定していく過程は見ごたえがありました。

会場となった今井まちなみ交流センター「華甍」は奈良県橿原市の今井町という伝建地区にあります。
審査会終了後、ぶらりと周辺を散歩してから帰路につきました。
夕方の空がきれいで、心が落ち着くひとときでした。

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さて、肝心の結果ですが、まだ公表してはいけないそうですので、改めて続編を書きたいと思います。
お楽しみに。(もったいぶってスミマセン。)

 

貴志 泰正

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母校の社会人講演会で話をしました。

貴志です。また高校に関する話になってしまうので、いい年して高校にばかり遊びにいっているようですが、普段は事務所で真面目に仕事をしております、多分…。

さて、2週間以上前の話になりますが、8日(土)に母校の大阪府立天王寺高校で開かれた1年生を対象とした社会人講演会で約10名の様々な職種の講師の一人として自身の仕事の話をさせていただきました。

御縁があって(西田辺の焼鳥屋さんで飲んでいたおかげで)声をかけていただき、非常に貴重な経験ができました。

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今日、私の話を聞いてくれた生徒の感想の一部が届いたので、早速読ませてもらいました。
自分が高校一年生のときにこんなしっかりとした意見を書けたかなあと恥ずかしくなりながら…。
先生が気を遣って私が喜ぶものを選んでくださったのだと思いますが、嬉しい言葉をたくさん書いてもらって感無量です。
有難うございます。
そして、出来の悪い先輩に気を使ってくれたのか、大人の対応をしてもらってしまいました。

「日々の積み重ねが大事だと伝えてもらった」と書かれているので、さぞかし立派な話をしたかのようですが、私の話は部活に夢中で勉強していなかったら3年生のときに授業が全くわからなくなったというもの。
反面教師ってやつでしょうか!?

今回話をするにあたって高校1年生だった頃を振り返ってみたのですが、私自身はまだ進路について具体的なイメージを持てていませんでした。
ですので、進路や目標を決めている人だけでなく、迷っている人やまだ考えたくない人にも興味を持ってもらえるような話をしたいと思って臨みました。
また、せっかく建築の設計をしているので視覚的に何か見てもらえたらと思い、スライドを準備しました。
伝えたいことが次々と出てきて、150枚を超える数になってしまい、後半駆け足になってしまったことが反省です。
(思いのほか高校時代の話へのリアクションがよかったので、つい調子に乗ってしまいました…。)

私の教室についてくださった担当の先生(高校の2学年上の先輩)のご厚意に甘えて、時間を延長して最後まで話をさせていただきました。
事前の準備から大変御世話になりまして、有難うございました。
嬉しかったことや上手くいったことだけでなく、悔しかったことやつまずいたことも正直にお話ししたつもりです。

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話の最後に座右の銘といいますか、自分が大切にしている言葉を2つ伝えてまとめにさせてもらいました。
やや矛盾する組み合わせかもしれないのですが、

「人間万事塞翁が馬」
「意志あるところに道あり ( Where there is a will, there is a way.)」

の2つです。

感想を読ませてもらって興味深かったのは、進路を決めている人とそうでない人でどちらの言葉が印象に残ったかが異なることでした。
どちらの人にも何か伝わったのだとしたら、少しは自分の意図した話ができたのかもしれないとホッとしています。
自分の目標に向かって頑張っていきたいという感想はもちろん嬉しかったですし、迷っていてもいいと思えて安心した、これから時間をかけてやりたいことを見つけていきたい、という意見を書いてもらえたことも同じくらい嬉しかったです。

今回の経験は、自分自身の仕事に対する考えを整理するうえで非常に有意義でした。
そして、後輩である高校生(私の時代より随分優秀ですが…)の真剣な眼差しからもたくさん刺激を受けました。
そういえば、焼鳥屋さんでの御縁からこの話をくださった先生のお名前も「シゲキ」さんでした。
貴重な機会を与えていただき、有難うございました!!

スミマセン、こんなオチで大丈夫でしょうか!?
長くなったので、今日はこれくらいで。

 

貴志 泰正

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気密性、断熱性は大事です。

どうも。ネットで買った手袋(¥4000)を今朝から使い始めたらすでにほつれていました、根塚です。

最近めっきり寒くなってまいりました。

出身地の富山より出てきて半年が経ち、大阪での越冬が初めてです。

もちろん富山よりは幾分寒さは マシですがやはり寒いです。

事務所の中もまあまあ寒いわけですが、

僕の座る席が特に寒いのです。

ここ最近、原因は何かと考えておりましたが、

ふと見上げると…

なんと

…隙間があります。隙間風です。

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↑若干明るいですよね。

プレハブ倉庫を改築した事務所なので、断熱性や気密性がほぼありません。

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↑ 事務所です。

ましてや隙間風です。

パソコン作業すればするほど指先の感覚が無くなっていきます。

この事務所では指先が空いた手袋が必需品らしいです。(どんな事務所だ)

最近、図面や資料の紙を

目の前の壁面に貼り付けはじめたのですが…

なんと

…常にパタパタと揺れています。

外で強い風が吹くとバタバタバタ…!となっています。

いままで感覚的にしか感じなかった、隙間風が可視化されました。

視覚的にも寒さを体感しております。

我々はこのような厳しい環境に身を置くことで、
気密性と断熱性の大事さを日々、身体を犠se…体感することで
お施主様にはその大切さをしっかりと伝えていきたいと思っています。

気密性つながりで断熱に関する、最近に気になった記事を紹介しておきます。

・「低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン 」”>「低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン 」

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(資料:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78836460U4A021C1000000/)

上記が各国の断熱性の基準です。値が小さいほど断熱性能が高いです。

残念ながら先進国である日本は窓の断熱性に対する最低基準がないんですね。

よくあるアルミニウム製の枠に一重(単板)のガラスを使った窓は、

U値が6.5W/m2・Kと、とんでもなく低性能な値ですが、今もこうしたタイプの製品を販売することが許可されています。

どれだけ気密性や断熱性能を上げてもアルミサッシを使った場合、熱は逃げやすいそうです。

かといって、コストの関係でなかなか樹脂窓や木サッシを使えない場合もあるので、

お客様の要望や状況に応じて適宜判断していく必要がありそうです。

※詳しい内容については下記記事を読んでいただければと思います。

リンク:「低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン 」

 

根塚陽己

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「谷口吉郎・吉生」展 ときどき らーめん

15日の土曜日に「谷口吉郎・吉生」展に金沢まで行ってまいりました。

「谷口吉朗・吉生」展 金沢が育んだ二人の建築家

谷口親子は二代揃って建築家で、誰もがご存知であろう、

ホテルオークラ東京本館メインロビー(吉郎氏の設計)

オークラ

豊田市美術館(吉生氏の設計)

豊田市美術館

ちょうどいいページがありましたのでリンク貼っておきます↓
【建築家】谷口吉生の作品がかっこよすぎる – NAVER まとめ

などなど数えきれないほどの名建築を設計されてきました。

今回の展覧会では今までの名建築の図面、写真、模型が展示されています。
以前よりこの展覧会を楽しみにしていたのですが、正直、期待以上でした。
今まで建築模型はたくさん作ってきましたし、人が作ったものもたくさん見てきましたが、
これほどまでに美しい建築模型を見たのは初めてでした。思わず唸ります。

もちろん実物はそれ以上に美しい建築物ばかりなのですが、
模型を見に行くだけでも価値があると思います。(建築関係者だけかもしれませんが笑)

また、当日は下記の登壇者で討論会がありました。

谷口 吉生(建築家)
槇 文彦(建築家)
大場 吉美(金沢学院大学美術文化学部教授)
松隈 洋(建築史家、京都工芸繊維大学教授)[進行]

長くなるのでかなり省きますが、気になった言葉を一つだけ書きます。笑

「金沢の良さは古いものが残りながら新しいものを受け入れることにある。」
まさしくこの発言の通りだなと思いました。金沢21世紀美術館が中心地にできて観光客も倍増したそうです。
そういった新しいものを受け入れる土壌の深さが元よりあったと討論会で話しが出ていました。
小京都を謳わずとも金沢は充分なオリジナリティを獲得した魅力的な町だと思いました。

PS
そしてこれが僕のおすすめらーめん。
金沢に行くと必ずと言っていいほど食べています。うまいです。金沢行くときはぜひどうぞ。

↓店舗情報(食べログ)
福座

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ぶたそばラーメン

根塚陽己

画像引用
ホテルオークラ: http://gqjapan.jp/life/travel/20140416/hotels-100-questions/page/25
豊田市美術館: http://blogs.yahoo.co.jp/cielbleu48/51024655.html

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ラグビー、してしまいました。

どうしても仕事の話だけだと硬いブログになりそうですので、「スタッフの日常」というカテゴリーで、設計の仕事以外のことも書かせていただこうと思います。
少しでも、どんなキャラクターの人間がいる事務所か伝われば幸いです。(伝わらないほうがいい可能性もありますが…。)

さて、前置きしておきながら、約7~8年ぶりの出来事でしたので完全に「非日常」なのですが、久々にラグビーをした話を書かせていただきます。
私は不器用でいい選手とはいえなかったのですが、学業を疎かにしつつ中学・高校・大学と10年間ラグビーをプレーしました。それに近い年数のブランクがあいていたことに自分でも驚いています。

さて、一昨日の15日に母校である天王寺高校ラグビー部のOB戦に出るようお声がかかりまして、こわかったのですが出場してきました。
茨田高校ラグビー部創部40周年記念試合ということで、対戦相手として招待されたそうです。

わかっていたことですが、このスポーツはやはり中途半端にはできないんですね。
「怪我しないようにやろう。」と言いながら、始まってみると皆さん本気モード突入です。
10歳前後上の先輩方が僕以上に動けているのを見て、頼もしいやら情けないやら…。
でも、試合が進むうちにだんだん感覚が戻ってきて、タックルやセービングもできたことにはホッとしました。
体が覚えているってすごいなあ。擦り傷だらけになったので、夏場でなくてよかったです。
一瞬ふくらはぎに違和感を感じたものの大したことはなく、怪我なくノーサイドを迎えられました。(20分ハーフがこんなに長いとは…。)

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とても清々しい楽しい時間を過ごせました。両校のOBの皆様、有難うございました。
そして、こんなときに対応できるよう少しは体を動かしておかなければと思ったのでした。

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私事で恐縮ですが、試合後に息子(1歳1ヶ月)と記念撮影しました。

お揃いの黄色です。

 

貴志 泰正

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「複・副」主語の家が竣工しました。

先日、竣工しました「複・副」主語の家で考えたことについて書きます。

敷地は兵庫県西宮市の市街地にあり、バブル期に造成、建築された建売住宅の一角の建て替え計画です。敷地面積は13坪という狭小地で、60代の夫婦と成人した子どもの3人のための住宅です。

お施主さまの主な要望は以下の通りです。
・住んでいく中で必要な棚や家具を増設できるように、内装は構造用合板で仕上げる。
・壁面を有効利用し、物を掛け易いように内装に有孔ボードを使用する。
・物は、全て目に見えるように収納するために収納扉などの建具は必要ない。
・適度な距離感で家族の気配を感じられるようにして欲しい。

狭小地の住宅で上記の要望を考慮した場合、いずれ空間が「モノ」で満たされることになります。「モノ」で溢れた住宅は「モノ」を収納するための「箱」と化してしまうことを危惧しました。様々な「モノ」があふれていてもそれらを受け入れ、「モノ」と「空間」を繋ぐことができる住宅の可能性について考えました。

そこで、この建築を作る上で必要なパイプやスイッチ、照明、報知器などの機能を持った小さな部位に着目しました。
本来、主張しないように扱われるそれらを機能ごとに着色することで、あえて主張させています。
この操作により様々な色を持った「モノ」を受け入れ、許容できる大らかさをもつ「空間の下地」を作り出すことができました。
どこまでが空間でどこまでかモノか曖昧になり、空間と「モノ」が新しい関係性を持つことを考えています。

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その他の写真はこちらからご覧ください。
「複・副」主語の家

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打ち合わせスペースの椅子を新調しました.

事務所の打ち合わせスペースの椅子を新調しました。
心機一転カラフルで華やかな印象になり、打ち合わせが楽しくなりそうです。

この椅子はチャールズ・イームズのシェルチェアという椅子で1950年にデザインされた椅子です。
発表から50年以上経過したものはリプロダクト製品として販売可能になります。

[リプロダクトとは]
リプロダクトとは、著作権が切れた製品を正規メーカー以外が製作した製品です(レプリカ、ジェネリック品とも呼ばれています)。

その他のデザイナーズ家具でも今ではリプロダクト製品として比較的安価に購入ができます。
ありがたいことに家の中をデザイナーズ家具で合わせることも今ではそう難しくありません。

ちなみにシェルチェアの正規品は約5万円、リプロダクト製品は安いもので4000円程度で購入できます。
差額が中々大きいですね。笑
事務所のはいったいどちらでしょう?

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保育園改築工事の地鎮祭

大阪市内で進行中の保育園の建替の工事がいよいよ始まります。
昨日、快晴のもと無事に地鎮祭が執り行われました。
設計者は「苅初之儀」という鎌で草を刈りとる儀式を担当することが一般的ですが、いつも身の引き締まる思いがします。
来年度にまたがる長期間の工事ですが、この思いを忘れないよう緊張感を持って、保育園の先生方、施工者の方々と力を合わせて監理を進めていきたいと思います。

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三分一博志氏レクチャー

先週の金曜日、217のレクチャーに行ってまいりました。
ゲストは三分一博志氏です。

三分一氏は太陽光や空気、水などの自然物を「動く素材」であると定義しています。
その性質や現象をダイレクトに建築へと取り込み、
内部環境が設備に頼らずとも快適になるような建築を作ってらっしゃいます。
敷地の分析は約一年かけて入念に行うそうです。
「動く素材」は機器を使って数値化することはもちろんのこと、肌感覚を大事にしているとのこと。

しかし、その不動の文脈を読み込むのは良いと思うのですが、
それを享受する建築がミニマルである必然性や、
読み込む文脈を絞り過ぎている点にはやや疑問を持ちました。

ただ、環境の良さを数値頼りにしてしまう現代で、
最終的には身体的な感覚を頼りに建築を作っている点でやはり素晴らしいと思いました。
環境の良さを享受するのは人ですし、数値がすべてではないことを再認識しました。

根塚陽己

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講演会に行ってきました。

先週の話になりますが、グランフロント大阪に建築家の西沢立衛氏の講演を聴きにいってきました。

私は西沢氏より15歳年下ですが、自分の考えている「建築」というものが古くて保守的なものに思えて落胆しそうなほど、氏の「建築」の捉え方は広くて新しくて柔軟なものでした。

もっと頭を柔らかく、発想を自由に、そう考えさせられた夜でした。

貴志泰正

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