奈良県景観調和デザイン賞 公開審査会

貴志です。
今日は弊社で設計監理した建築が最終選考作品に残っているとのことで、「奈良県景観調和デザイン賞」の公開審査会の観覧に行ってまいりました。

今回で16回目となるこの賞は、2年ごとに奈良県内の景観に調和した建物やまちなみを表彰しています。
審査委員は関西の著名な建築家さんや、大学教授、写真家さんなど豪華な顔ぶれで、人によって異なる視点や緊迫したやりとりが面白くてあっという間に時間が過ぎました。(と言っても、実際はある理由でそれどころではなかったのですが…。)

「景観」・「調和」・「デザイン」とキーワードが3つあることに加え、立地条件や用途の異なる建物を新築・改築・改装といった区別なく審査するので、何に比重を置いて審査するかが難しいようでしたが、議論を重ねながら賞が決定していく過程は見ごたえがありました。

会場となった今井まちなみ交流センター「華甍」は奈良県橿原市の今井町という伝建地区にあります。
審査会終了後、ぶらりと周辺を散歩してから帰路につきました。
夕方の空がきれいで、心が落ち着くひとときでした。

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さて、肝心の結果ですが、まだ公表してはいけないそうですので、改めて続編を書きたいと思います。
お楽しみに。(もったいぶってスミマセン。)

 

貴志 泰正

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母校の社会人講演会で話をしました。

貴志です。また高校に関する話になってしまうので、いい年して高校にばかり遊びにいっているようですが、普段は事務所で真面目に仕事をしております、多分…。

さて、2週間以上前の話になりますが、8日(土)に母校の大阪府立天王寺高校で開かれた1年生を対象とした社会人講演会で約10名の様々な職種の講師の一人として自身の仕事の話をさせていただきました。

御縁があって(西田辺の焼鳥屋さんで飲んでいたおかげで)声をかけていただき、非常に貴重な経験ができました。

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今日、私の話を聞いてくれた生徒の感想の一部が届いたので、早速読ませてもらいました。
自分が高校一年生のときにこんなしっかりとした意見を書けたかなあと恥ずかしくなりながら…。
先生が気を遣って私が喜ぶものを選んでくださったのだと思いますが、嬉しい言葉をたくさん書いてもらって感無量です。
有難うございます。
そして、出来の悪い先輩に気を使ってくれたのか、大人の対応をしてもらってしまいました。

「日々の積み重ねが大事だと伝えてもらった」と書かれているので、さぞかし立派な話をしたかのようですが、私の話は部活に夢中で勉強していなかったら3年生のときに授業が全くわからなくなったというもの。
反面教師ってやつでしょうか!?

今回話をするにあたって高校1年生だった頃を振り返ってみたのですが、私自身はまだ進路について具体的なイメージを持てていませんでした。
ですので、進路や目標を決めている人だけでなく、迷っている人やまだ考えたくない人にも興味を持ってもらえるような話をしたいと思って臨みました。
また、せっかく建築の設計をしているので視覚的に何か見てもらえたらと思い、スライドを準備しました。
伝えたいことが次々と出てきて、150枚を超える数になってしまい、後半駆け足になってしまったことが反省です。
(思いのほか高校時代の話へのリアクションがよかったので、つい調子に乗ってしまいました…。)

私の教室についてくださった担当の先生(高校の2学年上の先輩)のご厚意に甘えて、時間を延長して最後まで話をさせていただきました。
事前の準備から大変御世話になりまして、有難うございました。
嬉しかったことや上手くいったことだけでなく、悔しかったことやつまずいたことも正直にお話ししたつもりです。

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話の最後に座右の銘といいますか、自分が大切にしている言葉を2つ伝えてまとめにさせてもらいました。
やや矛盾する組み合わせかもしれないのですが、

「人間万事塞翁が馬」
「意志あるところに道あり ( Where there is a will, there is a way.)」

の2つです。

感想を読ませてもらって興味深かったのは、進路を決めている人とそうでない人でどちらの言葉が印象に残ったかが異なることでした。
どちらの人にも何か伝わったのだとしたら、少しは自分の意図した話ができたのかもしれないとホッとしています。
自分の目標に向かって頑張っていきたいという感想はもちろん嬉しかったですし、迷っていてもいいと思えて安心した、これから時間をかけてやりたいことを見つけていきたい、という意見を書いてもらえたことも同じくらい嬉しかったです。

今回の経験は、自分自身の仕事に対する考えを整理するうえで非常に有意義でした。
そして、後輩である高校生(私の時代より随分優秀ですが…)の真剣な眼差しからもたくさん刺激を受けました。
そういえば、焼鳥屋さんでの御縁からこの話をくださった先生のお名前も「シゲキ」さんでした。
貴重な機会を与えていただき、有難うございました!!

スミマセン、こんなオチで大丈夫でしょうか!?
長くなったので、今日はこれくらいで。

 

貴志 泰正

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ラグビー、してしまいました。

どうしても仕事の話だけだと硬いブログになりそうですので、「スタッフの日常」というカテゴリーで、設計の仕事以外のことも書かせていただこうと思います。
少しでも、どんなキャラクターの人間がいる事務所か伝われば幸いです。(伝わらないほうがいい可能性もありますが…。)

さて、前置きしておきながら、約7~8年ぶりの出来事でしたので完全に「非日常」なのですが、久々にラグビーをした話を書かせていただきます。
私は不器用でいい選手とはいえなかったのですが、学業を疎かにしつつ中学・高校・大学と10年間ラグビーをプレーしました。それに近い年数のブランクがあいていたことに自分でも驚いています。

さて、一昨日の15日に母校である天王寺高校ラグビー部のOB戦に出るようお声がかかりまして、こわかったのですが出場してきました。
茨田高校ラグビー部創部40周年記念試合ということで、対戦相手として招待されたそうです。

わかっていたことですが、このスポーツはやはり中途半端にはできないんですね。
「怪我しないようにやろう。」と言いながら、始まってみると皆さん本気モード突入です。
10歳前後上の先輩方が僕以上に動けているのを見て、頼もしいやら情けないやら…。
でも、試合が進むうちにだんだん感覚が戻ってきて、タックルやセービングもできたことにはホッとしました。
体が覚えているってすごいなあ。擦り傷だらけになったので、夏場でなくてよかったです。
一瞬ふくらはぎに違和感を感じたものの大したことはなく、怪我なくノーサイドを迎えられました。(20分ハーフがこんなに長いとは…。)

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とても清々しい楽しい時間を過ごせました。両校のOBの皆様、有難うございました。
そして、こんなときに対応できるよう少しは体を動かしておかなければと思ったのでした。

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私事で恐縮ですが、試合後に息子(1歳1ヶ月)と記念撮影しました。

お揃いの黄色です。

 

貴志 泰正

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打ち合わせスペースの椅子を新調しました.

事務所の打ち合わせスペースの椅子を新調しました。
心機一転カラフルで華やかな印象になり、打ち合わせが楽しくなりそうです。

この椅子はチャールズ・イームズのシェルチェアという椅子で1950年にデザインされた椅子です。
発表から50年以上経過したものはリプロダクト製品として販売可能になります。

[リプロダクトとは]
リプロダクトとは、著作権が切れた製品を正規メーカー以外が製作した製品です(レプリカ、ジェネリック品とも呼ばれています)。

その他のデザイナーズ家具でも今ではリプロダクト製品として比較的安価に購入ができます。
ありがたいことに家の中をデザイナーズ家具で合わせることも今ではそう難しくありません。

ちなみにシェルチェアの正規品は約5万円、リプロダクト製品は安いもので4000円程度で購入できます。
差額が中々大きいですね。笑
事務所のはいったいどちらでしょう?

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保育園改築工事の地鎮祭

大阪市内で進行中の保育園の建替の工事がいよいよ始まります。
昨日、快晴のもと無事に地鎮祭が執り行われました。
設計者は「苅初之儀」という鎌で草を刈りとる儀式を担当することが一般的ですが、いつも身の引き締まる思いがします。
来年度にまたがる長期間の工事ですが、この思いを忘れないよう緊張感を持って、保育園の先生方、施工者の方々と力を合わせて監理を進めていきたいと思います。

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講演会に行ってきました。

先週の話になりますが、グランフロント大阪に建築家の西沢立衛氏の講演を聴きにいってきました。

私は西沢氏より15歳年下ですが、自分の考えている「建築」というものが古くて保守的なものに思えて落胆しそうなほど、氏の「建築」の捉え方は広くて新しくて柔軟なものでした。

もっと頭を柔らかく、発想を自由に、そう考えさせられた夜でした。

貴志泰正

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ある園長先生の言葉から

今日はある保育園の園長先生の言葉が心に残りました。

「現場の保育士さんの意見はできるだけ取り入れたいと思っているんです。職場に不満があると、それが子供たちに対して出てしまいますから。それは子供たちにとって良くないんです。」

「放任で、何もしていないだけなんですけどね。」とおっしゃっていましたが、照れ隠しでしょう。
家庭で子供に接するときもそうでしょうし、異なる分野の仕事をするうえでも当てはまる言葉だなと思いました。
簡単そうで実は難しい大切なことを教えていただいた気がしました。

貴志泰正

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オープンハウスを開催しました。

この度、貴志環境企画室にて設計、監理を進めて参りました「複・副」主語の家(ふくしゅごのいえ)が竣工し、10月25日の土曜日、お施主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただきました。

また後日、当社HPおよびブログにて竣工写真と今回の物件で考えたことについてお知らせしたいと思います。

たくさんの方々にご来場いただき感謝しております。ありがとうございました。

外観

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木津の庄コミュニティセンター+公園 で考えたこと

先日 「木津の庄 コミュニティセンター+公園」がグッドデザイン賞をいただきましたがこの物件で考えたことを今回、書きたいと思います。

この公民館は最終的に200世帯ほど入る新興住宅地に計画しました。

(以下、グッドデザイン賞概要文章)

新興住宅地では、家族以外の人が住み始めてからお付き合いをする相手になります。
そこでこの公民館では、従来の住宅地にありがちな必要最低限の面積の公園や素っ気無い公民館ではなく、住人が普段使いで集まり交流したくなる公民館と公園を計画しました。
公園をできるだけオープンにして、センターと公園を視覚的にも空間的にも連続させ、センター内の活動を公園の外からでもわかるようにすることで、何気なく訪れても興味のあるイベントであればそのまま参加できるといった交流のきっかけを作れます。
また、公園で遊んでいる子どもたちを内部や外部テラスから見守れ、テーブルを囲みながら安心してお母さん同士の交流が持てるようになっています。

遊具

外を見る

ウッドデッキ

日常的に使うことはもちろんのこと、納涼祭を公園で開催しながら公民館内部で休憩をしたり、親子向けの料理教室、町内会を開きながら、公園で遊ぶ子どもを視認を容易に、まだ幼い子どもは和室にて見守ることができます。

この公民館では部屋の使い方を決めていません。様々な大きさの部屋が屋根の形状によって緩やかに分けられているため、少人数から大人数まで多用途、多目的な使い方を可能としています。

「公民館は地域の会合を行う場所」というような既存のイメージを無くし、「公民館は地域の繋がりを育む多用途な場所」というイメージがこの住宅地だけではなく、より多くの地域に伝わっていけばより良い地域環境が生まれるのではないかと思っています。

根塚

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北日本放送KNBニュースで紹介されました。

2014年度グッドデザイン賞を受賞しました「木津の庄コミュニティセンター+公園」が北日本放送のKNBニュースで紹介されました。
下記のリンクより動画がご覧いただけます。

北日本放送のページ

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