貴志です。
ひょんなことから昨年から何度か母校の大阪府立天王寺高校の同窓会館(正式名称は「桃陰会館」)へ足を運んでいます。
エントランスを入ってすぐ正面に壁があり、そこに旧校舎に使われていたタイルが保存されています。
現代の規格品のタイルと工法が異なるのでしょうか。
深みがあるような色、質感、不揃いだけれど味わいのある色むらに惹かれます。
サイズも現在流通している規格と異なるので、それも相まってより一層珍しい印象を受けるのかもしれません。
私はこの建物が竣工してから入学しているので旧校舎を知らないのですが、当時を知る同窓の先輩方にとっては、大切な記憶とともにある懐かしいもののようです。
貴志 泰正
これは泰山タイルです。
https://taizantile.com/
綿業会館や甲子園ホテル(現・武庫川女子大学上甲子園キャンパス)、立命館大学等で見ることができます。
1970年代初頭の廃業まで関西を中心に多くの名建築に採用されましたが、近年再評価が進んでいます。
旧校舎に通った最後の世代の者ですが、タイル壁の記憶がかすかに残っています。
当時はこのタイルがどのようなものか分からなかったわけですが、このように保存してくださっていることを有難く思います。