六三園

20日の海の日、父の納骨へ行った帰りに墓所の近くにある「がんこ和歌山六三園」で若院さんと同行した家族で昼食をいただきました。

「がんこ」はいくつか「お屋敷」を店舗として利用していまして、事務所の近所では平野区に「平野郷屋敷」というお店を出されています。(外から立派な門構えを眺めるだけで、まだ訪れたことはありません。)

六三園という名前の由来ですが、和歌山出身で大正から昭和初期にかけて大阪で活躍した松井伊助という人が自身の六十三歳の祝いに建てた屋敷だそうです。

この松井伊助という人は巨万の富を築いた相場師だそうで、6と3はオイチョカブの「株(9)」で縁起がいいという理由もあったのだとか。

 

さて、この六三園へは以前に一度入ろうとした際には待ち時間が長くてあきらめたため、今回が初めてでした。

予約の電話を入れたときにはすでに個室の席は満席でして、掘りごたつの席を準備してもらいました。

お店の方が電話で「窓が少ないので庭が見えないお席ですが、よろしいですか?」とおっしゃっていたのですが、行ってみて納得、土蔵を改装して客席として利用されていたのでした。

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分厚い壁です。

敷地内の他の建物とともに、この蔵も登録有形文化財の認定を受けているそうです。

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内部は2層になっており、居心地のいい空間でした。

もちろん御料理も美味しくいただきましたよ、念のため。

 

ところで、このお屋敷の玄関の手前には来客を送り迎えしてくれるライオンがいました。

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説明のしおりを読んでみますと、「大阪の難波橋のたもとにある4頭の兄弟と言われている」とのことでした。

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写真は難波橋の南側の北浜の交差点です。

画像が粗くて申し訳ないですが、拡大してみました。

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うん、確かに似ています。

少しインターネットで調べてみますと、「難波橋のライオンが大好きで自宅の庭に同じものを飾った」説や「5体作り、4体を大阪市に寄贈した」説など諸説あるそうです。

いずれにせよ、可愛げのある人だなと思ってしまいました。

ちなみに、私はライオンよりも虎が好きです。

 

貴志 泰正

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六三園」への1件のフィードバック

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