貴志です。
昨日17日、グランフロント大阪へ建築レクチュアシリーズ217を聴きにいってまいりました。
今回のゲストは内藤廣氏でした。(写真がまずくて、すみません。)
内藤廣氏の建築や文章が好きな私にとっては序盤は既に知っているエピソードも多かったのですが、後半に進むにしたがって興味深いお話を聴くことができました。
いくつか印象に残ったものをご紹介します。
■自然とうまくかかわる建築をつくるには、夏に設計をしていても冬のことをイメージするなど、想像力を働かせることが大切である。
■閉じられた境界のなかで行われたシミュレーションによる、畏敬の念を持たない数字は疑うべきである。
■3.11以降、「人の居場所」をつくるということを考えている。
■同時代の建築に関わる人たちがどういったものをつくったかを残したい。
最後にこのレクチュアシリーズの恒例らしい「建築家とはどんな職業ですか?」という質問に対して、以下のように答えておられました。
建築家は(業態は矛盾だらけだが)経済・法律・人の心理などが交わる交差点を見られる、(本来)人の暮らしの隣にある面白い仕事だ。
少なからず私もそのような部分に面白さを感じ、この仕事を続けている気がします。
そして、人の暮らしの隣に存在するため、独りよがりにならずに、何が今の時代において人の役に立てるのかを考えていきたいと思います。
貴志 泰正