カテゴリー別アーカイブ: 事務所の活動

「二代目屋台骨」の打合せ

貴志です。

先月下旬からバタバタとした日々を過ごしておりましたが、ようやく少しずつ落ち着きつつあります。

御迷惑をおかけした皆様、申し訳ありませんでした。

できることから取り組んでまいりますので、何卒宜しくお願いいたします。

 

というわけで、先月末からお待ちいただいていた「二代目屋台骨」の打合せに狩野新さんのアトリエに行ってまいりました。

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宝塚市の高台にあるアトリエは海や阪神間の街が見渡せる抜群のロケーションでした。

少し移動すれば、弊社から近いあべのハルカスや京セラドームも見えるそうです。

今までの打合せは来ていただくばかりでしたので、事務所と工房を見せていただくのも初めてでした。

材料や工具に囲まれた職場は狩野さんらしい優しい素敵な空間で居心地がよく、ついつい脱線していろんなお話をしてしまいました。

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さて、本題の「二代目屋台骨」についてですが、図面とCGをもとに狩野さんから再度作り方や寸法についての御説明を受けました。

問題点への対策や方針を確認して、製作前の打合せは完了!!

今月末より製作にかかっていただく運びとなりそうです。

お披露目の時期としてお花見を目標に設定しましたが、開花の時期って昔より早くなっていますね…。

狩野さん、タイトなスケジュールで申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします!!

 

貴志 泰正

 

屋台骨を製作してくださる「狩野新アトリエ」さんのホームページ

「屋台骨」のホームページ

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貴志雅樹作品集

現在、富山大学貴志研究室OB,OGの出資で、貴志雅樹作品集を制作中です。

全ての作品を取り上げるのは難しいのですが、

貴志雅樹の軌跡を大学内で残したいと思い立ち、動き始めました。

大学内で完結させた非売品となりますので、

書店には並びませんが、もしかしたらこれをたたき台にして、

貴志雅樹の活動をまた改めてまとめることになるかもしれません。

この作品集の制作には飲み屋で知り合ったグラフィックの方に快く(?)協力していただくことになりました。

完成度の高いものをつくれるようにより頑張っていきたいと思います。

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根塚陽己

 

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貴志泰正です。

ここ数日、たくさんの方にホームページやブログをご覧いただいているようです。

有難うございます。

湿っぽい内容が続き恐縮ですが、今日も少しだけお許しください。

 

師であり、父である貴志雅樹の闘病中、あまりそばにはついていませんでした。

詩人谷川俊太郎の「これが私の優しさです」という詩を少し自分に都合よくアレンジして、免罪符にしていた気がします。

 

あなたが死にかけているときに

あなたについて考えないでいいですか

それがあなたを考えることにつながる

とそう信じてもいいですか

それほど強くなっていいですか

あなたのおかげで

 

父の容態が悪化しはじめたとき、御世話になっている方から教えていただき、設計コンペに取り組んでいました。

本日、一次審査通過の連絡がありました。

来月、最終審査に挑みます。

前へ、前へ進みます。

 

貴志 泰正

15.01.29

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葬儀の式場について

貴志雅樹の長男の貴志泰正(たいせい)です。

改めまして、貴志雅樹の葬儀に参列くださいました皆様、弔電やお手紙、メールをお送りくださいました皆様、誠に有難うございました。

心より感謝申し上げます。

 

今まで故人の病気のことには一切触れていなかったブログが急にしんみりとした話題ばかりになってしまい、早く日常に戻っていかなければと思いつつ、今しばらくお付き合い願えましたら幸いです。

 

さて、葬儀の式場の願正寺は今から10年余り前に弊社の設計で改築を行ったお寺です。

大阪の事務所の関係の方々、教員をさせていただいた富山の大学関係の方々、他にも多数の方にお越しいただけるであろうことが予測されながら、皆様に同時にお入りいただけない会場を選定してしまいましたことを改めて御詫び申し上げます。

ただ、全ての建築家が自身の設計した建築で葬儀を行えるかと考えたとき、幸いにもそれが可能な恵まれた立場であるのならそれを実現させたいと考えました。

また、息子と弟子という2つの立場から貴志雅樹の生涯を考えたとき、父を「建築家」として送りたいと強く思いました。

その私のわがままに現スタッフだけでなく、多数の事務所OB・OGが応えてくれました。

壁面と外縁にこれまでに設計した建築の写真、原図、ドローイング等を並べ、まさに自身の建築のなかで旅立ってもらおうと考えました。

お越しいただいた皆様の目にどのように映ったかは自信のないところですが、個人的には少なくとも師匠に恥をかかさずに済んだのかなとは思っております。

そして、このような会場作りができましたのは、これまでに多数の方が設計を依頼してくださり、工事に携わってくださり、建築を教えてくださり、切磋琢磨してくださったからこそです。

そのことに、改めまして御礼申し上げます。

本当に有難うございました。

 

貴志 泰正

 

願正寺の紹介ページ

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「古くて懐かしい」を探せる場所

貴志です。

大阪府堺市にて築50年ほどの木造住宅の改修を計画しています。

とは言いましても、手を加える部分は少しだけなのですが、屋根の補修や衛生機器の取替えのほか、小さな門扉と玄関ドアを新たに作り替える予定です。

新しいものが古い建物のなかで浮いてしまわないよう、今回は意識的に、時間の経過を感じさせる素材を選定してみようと考えています。

そこで、門扉や玄関ドアに取り付ける金物を探すべく、大阪市阿倍野区にあるつむぎ商會さんへ行ってまいりました。

いやあ、好きな人にはたまらないお店ですが、大きな看板が出ているわけでもなく、前を通ったことがあるのに気がついていませんでした。

ちなみに、私はこのお店を雑誌「コンフォルト131号2013年4月号」で知りました。

お店の方にも親切に相談に乗っていただき、打掛とシリンダー錠付のドアノブを購入。

事務所の近くにこんないい場所があるなんて。

どんなものができるのか、またご報告いたします。

 

貴志 泰正

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阪神・淡路大震災から20年

貴志です。

今日で阪神・淡路大震災からちょうど20年になります。

改めまして、震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

当時私はまだ中学生でしたが、連日伝えられる被災地の様子に大きな衝撃を受けたことを覚えています。

所長の貴志雅樹は建築家の仲間の方々とともに関西建築家ボランティア(略称:関ボラ)の一員として被災地へたびたび足を運んでいました。

そして、2011年3月11日に起きた東日本大震災の際にも建築家の木村博昭氏の呼びかけにより“関ボラ”が再結成されました。

私も富山県にいる貴志雅樹の代理で何度か会議に参加させていただき、建築家の職能というものについて考える機会になりました。

ただ、大阪にいて感じたのは、神戸や淡路島へはすぐに駆けつけられるでしょうが、関東・東北は地理的にかなり遠く、ふさわしい支援のしかたが異なるだろうということです。

また、地震が発生した直後こそ関心が高まりボランティアも盛んになりますが、被害を減らすためには平穏なときにどれだけ対策を立てておけるかが重要になるかと思います。

恥ずかしながら日々の仕事に追われ社会的な取り組みができていない現状ですが、ささやかなことでも世の中に貢献できる在り方を模索しなければと、節目の今日、そう考えたしだいです。

 

貴志 泰正

 

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第6回建築コンクール 「支える建築」

今年、第6回建築コンクール 「支える建築」に応募しました。

 

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昨年、第5回建築コンクール「翔んでる建築」

「木津の庄コミュニティセンター」が優秀賞になりかけましたが、惜しくも佳作を受賞しました。

当時は、写真を自身で撮影し、提出しました。プロが撮ったもので応募した場合、

優秀賞をとれたのではないかと思っています。(HPのものはプロの写真家さんに撮影していただいています。)

このコンペは毎年一風変わったテーマ設定で募集をかけており、

そのテーマの解釈を応募者側がどう捉えるかも審査になっています。

受賞できるかわかりませんが、

果報を寝て待ちたいと思います。

 

根塚陽己

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建築がつくる街への表情

貴志です。

まだ何も行動に移せていないのですが、事務所の外観について考えていることがあります。

弊社の事務所が入っている建物はプレハブの倉庫をコンバージョンしたものなのですが、その際に構造的な補強のため、鉄骨のフレームを組みました。

特に道路に面する東側は、この鉄骨のフレームが街に対する建築の表情を作っています。

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ところで、事務所の周辺は駅前でありながら閑静な住宅街です。

事務所の建築はそのような街並のなかではやや異質な存在に見えます。

そして、近隣で買い物をした際の会話のなかで感じるのは、変わった建物があることは知られていてもそれが設計事務所だとほとんど認知されていないことです。

というわけで、今年はもう少し建物の中でやっていることを街に対して開いていき、近隣の方から親しみを持ってもらえるようになりたいと考えています。

外壁は情報を伝えるための大きな掲示板にもなるでしょうし、無機質な表情を和らげるのに植物を置いてみるのもいいかもしれません。

2015年、事務所の表情が少し変わります。

続報をお楽しみに。

 

貴志 泰正

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建築家住宅展にて

貴志です。

先日、お知らせしましたとおり、昨日より芦屋市民センターにて開催されております建築家住宅展に出展しております。

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このイベントは新たに住まいづくりを考えておられる方と私たちのような設計事務所との出会いの場です。

そして、本来の目的ではないのですが、お客さんが来られていない時間に他の建築家さんとお話しできることも私にとって有意義な時間になっています。

今日も写真を見ただけではわからない工夫を詳しく教えていただくことができ、大変勉強になりました。

 

ところで、お客さんの視点に立ったときに他の設計事務所と弊社の設計している建築の違いがどのように伝わっているのかということが気になっています。

もちろん 、そもそも設計している建築に差があるのかという点も含めての話ですが…。

常日頃から自分が設計に臨む姿勢というものをどう位置づけるのか、より意識する必要があるように思いました。

 

貴志 泰正

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仕事、納めました。

貴志です。

細々とした事務作業などをしに、結局今日まで事務所に来てしまいました。

(一日中ではないですけどね。)

今後も含めやるべきことはまだまだあるのですが、取り急ぎやるべき最低限は済ませられたはずです。

(やや不安…。)

大晦日の明日は父方、母方の両方のお墓へ参って、今年一年の報告をしてきます。

 

貴志 泰正

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