貴志です。
建築業界の専門家として出演させていただいたバナナマンさんがメインを務める「業界×流行×ドキュメント」がテーマの業界リサーチバラエティー番組「沸騰ワード10」が、私が住む関西でも放送されましたので、少しばかりその内容について書かせていただきます。
今回の放送で紹介された“沸騰ワード”は次の4つ。
■バンブー建築
■タニタ食堂のあるマンション
■アート系幼稚園
■味園ビル
残りの2つについては改めて触れさせていただくとしまして、この記事では、バンブー建築と味園ビルについて記します。
番組冒頭のVTRで紹介されていたバンブー建築は、「IBUKU(イブク)」という設計者と施工者の集団によってつくられたバリ島にある「Green School(グリーンスクール)」という学校です。
竹を構造体として建てられた3階建の建築は圧巻でしたね!!
残念ながら、日本の現行の法令では同様の建築を実現することは難しく、東日本大震災の際に宮城県気仙沼市に現地の竹を利用してつくられた集会所「竹の会所」は、期間限定の仮設建築物として申請が認められたそうです。
また、4つ目の沸騰ワードとして紹介された味園ビルは、番組でもお話ししたように、初代オーナーの志井銀次郎氏の設計で社内につくられた工作部が施工した建築だそうで、なかなか今の時代では同じようなプロセスでの建築は難しいのかもしれません。
この建築が持つ独特の混沌としたエネルギー溢れる不思議な魅力はそんなところから来ているような気がしています。
大阪らしい建築として、今後も愛され、守られていくことを願っています。
さて、上記の通り、現代の日本では実現が難しい2つの建築が番組内で奇跡の共演を果たしたわけですが、番組に先立つこと3年、なんと私の目の前でバンブー建築と味園ビルは初めてのコラボレーションを実現させていたのでした!!
それがこちら。
日本的な最小規模のバンブー建築こと夏の風物詩、流しそうめん@大宴会場味園です。
(協力 : WNA 世界ながしそうめん協会)
番組でもご紹介いただいた結婚披露パーティーにおいて、味園ビル大宴会場にて出席者に流しそうめんを振舞うパフォーマンスをさせていただきました。
ちょうど参加者全員が素麺を食べたころ、恐れていたことが起こりました。
ジャバーン!!
集合写真で手前に新聞紙があるのはそのためです。(味園さん、ごめんなさい。)
番組もこの記事も、専門的な解説ではなく自分の話で終わらせてしまい、失礼いたしました。
貴志 泰正