モダニズム・ノート(4)

歴史的に考えるならば、「機能」という言葉には、1930年頃までは少なくても五つの異なる用法を特定することができる。

2.生物学的隠喩―構造の各部分が有する相互および全体に関わる目的を記述するもの。

18世紀末に発展した生物学という新たな科学においいぇは、各器官は有機体全体の中でそれが果たす機能や他の期間との階層秩序的な関係によって分析された。

十九世紀半ば以降の英語圏において「機能」という言葉が理解されたのは、主に、構造の中の各部分が果たす役割という意味においてである。

 

貴志 雅樹

※「モダニズム・ノート」は貴志雅樹が生前自身のブログに綴ったものを再構成したものです。

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