木津の庄コミュニティセンター+公園 で考えたこと

先日 「木津の庄 コミュニティセンター+公園」がグッドデザイン賞をいただきましたがこの物件で考えたことを今回、書きたいと思います。

この公民館は最終的に200世帯ほど入る新興住宅地に計画しました。

(以下、グッドデザイン賞概要文章)

新興住宅地では、家族以外の人が住み始めてからお付き合いをする相手になります。
そこでこの公民館では、従来の住宅地にありがちな必要最低限の面積の公園や素っ気無い公民館ではなく、住人が普段使いで集まり交流したくなる公民館と公園を計画しました。
公園をできるだけオープンにして、センターと公園を視覚的にも空間的にも連続させ、センター内の活動を公園の外からでもわかるようにすることで、何気なく訪れても興味のあるイベントであればそのまま参加できるといった交流のきっかけを作れます。
また、公園で遊んでいる子どもたちを内部や外部テラスから見守れ、テーブルを囲みながら安心してお母さん同士の交流が持てるようになっています。

遊具

外を見る

ウッドデッキ

日常的に使うことはもちろんのこと、納涼祭を公園で開催しながら公民館内部で休憩をしたり、親子向けの料理教室、町内会を開きながら、公園で遊ぶ子どもを視認を容易に、まだ幼い子どもは和室にて見守ることができます。

この公民館では部屋の使い方を決めていません。様々な大きさの部屋が屋根の形状によって緩やかに分けられているため、少人数から大人数まで多用途、多目的な使い方を可能としています。

「公民館は地域の会合を行う場所」というような既存のイメージを無くし、「公民館は地域の繋がりを育む多用途な場所」というイメージがこの住宅地だけではなく、より多くの地域に伝わっていけばより良い地域環境が生まれるのではないかと思っています。

根塚

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