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写真撮影@白浜

本日は弊社が設計監理しました住宅のリノベーションの写真撮影に立ち会ってきました。

この住宅は白浜町(和歌山県西牟婁郡)にあり、室内から太平洋が見える抜群のロケーションです。

壁や天井はコンクリートの躯体をそのまま仕上げとしていますので、対比的に床や棚板などには地元紀州産の杉や桧といったあたたかみのある素材を用いました。

撮影はいつもお願いしている写真家の母倉知樹さんです。

リノベーションをする前の写真も撮っていただきましたので、どのように変わったか比較できます。

写真が仕上がりましたらホームページに掲載しますので、お楽しみに。

 

夕日の後には月がくっきりと見えました。

長時間お付き合いいただいたお施主さんに感謝しております。

有難うございました。

 

貴志 泰正

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幸せな時間 その1

少し前の話になりますが、1月7日(土)の午後に先代の貴志雅樹が設計した住宅を訪問させていただく機会に恵まれました。

弊社の連絡先の管理が悪く反省するばかりなのですが、一昨年に先代が亡くなった際には設計を依頼してくださった全ての方にご連絡することができませんでした。

この住宅にお住まいのお施主様にもこちらからお伝えすることができていなかったのですが、偶然ホームページをご覧いただいてお電話をいただいたのがきっかけとなり、この日が実現したのでした。

不義理をしておりましたのに、ぜひ家族一緒にと誘っていただき、母、妻、息子とともに4人で伺うことができました。

建物は鉄筋コンクリート造の2階建で、外観はコンクリート打ち放しです。

1984年の竣工ですから築30年以上になりますが、愛情を持って大切に住んでくださっていることを感じ、大変嬉しかったです。

リビングのソファーに座ってお話しさせていただいたのですが、上部の吹き抜けを通して家族の居場所がつながる心地よい空間でした。

また、竣工時の写真や披露パーティーのときに撮られたものなど、大切に保管されていた写真を見せていただいたり、お家のなかをご案内いただいたりと幸せな時間を過ごさせていただきました。

私だけでなく、家族にとっても貴志雅樹の仕事に触れられる貴重な時間になったようです。

 

さて、貴志雅樹はこの住宅を発表した雑誌(住宅建築1985年3月号)のなかで「多次元統辞の家」というタイトルの文章を書いています。

彼は、建築の形態が多様化するのに対し、その構成方法は機能から抜け出せずに一元的なままであると当時の状況を捉え、そこから逃れるための具体的な方法としての「多次元統辞法」を次のように定義しています。

 

多次元統辞法とは、多様性に対応するために形態が多様化したように、建築の構成法も多様な脈絡に合せて多次元で対応させ、数種類の構成法を一つの建物の中で採用するという方法である。

 

そして、多次元の構成方法にまで発展していないとしながらも、二種類の構成方法を異なった次元で創り出して一体化したものであるとして、この統辞法の具体例としてこの建築を説明しています。

 

コンクリート打放しのラーメン構造と壁式構造で構成する。ラーメン構造は、空も含めた外部のエレメントを、梁・柱のフレームで切り取り内部に引き入れる装置とし、フレーム間の間仕切壁は、ガラスを用い、内外空間の一体化をはかる。このフレームを敷地にセットした後に、フレームを囲む形で壁を建ててゆき、機能的に必要な空間を確保してゆく。また壁構造の壁は、外部に対応する表情をもたせるため、内部との関係性をできるだけ希薄にし、四面を異質な様相にした。

 

この建築が竣工したとき、先代の貴志雅樹は35歳。

奇しくも、息子である私も現在35歳です。

父のように自身の設計を通して何かを発信することはまだできていませんが、このような恵まれた環境にいることに感謝し、この日のような体験をしっかりと設計をするうえでの糧としていきたいと思います。

ご招待くださったお施主様に心よりお礼を申し上げます。

本当に有難うございました。

 

貴志 泰正

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三回忌

本日、先代の貴志雅樹の三回忌の法要を行いました。

命日は1月24日でしたので、もうすぐ2年が経ちます。

いろいろと考えることがあったからでしょうか…。

随分前のことのようにも感じます。

ですが、不思議と遠くに行ってしまった感覚はありません。

何となく近くで見守ってくれている気がしています。

そして、何より彼が設計した建築はまだ生きています。

いや、これからも生きていくはずです。

先週の3連休のうちの2日はお施主様にご招待いただき、彼の設計した建築のなかに身を置くことができました。

建築家という仕事の幸福を感じています。

 

貴志 泰正

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「I HOUSE」がsuvacoにて紹介されました。

弊社設計の「I HOUSE」suvaco

【ランキング】2016年、ユーザーから最も支持された中庭事例ベスト5!

にて第1位として紹介されました。

2016年の1年間でお気に入り数やユーザー反響が多かった中庭事例のランキングだそうです。

支持してくださった皆様、有難うございました。

紹介記事↓

https://suvaco.jp/doc/one-story-house1-160825

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2017年も宜しくお願いいたします

あけまして おめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

5日(木)より通常通り営業いたします。

昨年更新頻度が落ちてしまったこのblogも心新たに更新していきたいと思います。

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株式会社貴志環境企画室

 

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お墓参り

今年は骨が折れた年でした。

慣用句ではなく、実際に、です。

7月下旬に左肘を脱臼骨折してしまい、いろいろな方にご迷惑をおかけしました。

申し訳ありませんでした。

年内でリハビリも終了し、日常生活を送る上ではもう問題ありません。

助けていただいた方に改めてお礼を申し上げます。

有難うございました。

 

というわけで、お盆にお墓参りに行けなかったので、年末ギリギリの今日、行ってきました。

弟家族と私の家族で、父方と母方の2ヶ所をまわりました。

写真は姪と息子の後姿です。

 

貴志 泰正

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ウッドデザイン賞2016受賞

弊社が設計監理しました大和棟と大和塀のある古民家ウッドデザイン賞2016に入賞いたしました。

建築・空間分野にハートフルデザイン部門での受賞です。

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昨年木製品分野で受賞した「屋台骨」に続き、2年連続のウッドデザイン賞受賞となりました。

また、この「大和棟と大和塀のある古民家」は、奈良県景観調和デザイン賞審査委員長賞、建築コンクール優秀賞に続き、3つ目の受賞となりました。

改めまして、施主様、施工者様をはじめ、関係者の皆さまに感謝申し上げます。

 

(関連リンク)

ウッドデザイン賞のホームページ

ウッドデザイン賞2016 建築・空間・建材・部材分野 受賞作品一覧

「大和棟と大和塀のある古民家」の紹介ページ

 

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「I HOUSE」がsuvacoにて紹介されました。

弊社設計の「I HOUSE」suvaco「広さを感じる、イマドキのおしゃれな平屋5選」にて紹介されました。

紹介記事↓

https://suvaco.jp/doc/one-story-house1-160825

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建築家住宅展@京都文化博物館 出展のお知らせ

9月24日(土)、25日(日)の2日間、京都文化博物館 5F展示室にて開催されます㈱アーキソシエイツ主催の建築家住宅展に出展します。

同時に無料相談会も行っていますので、お気軽にご来場いただけましたら幸いです。

 

開催日時   2016年9月24日(土) 11:00 〜 18:00 ・ 9月25日(日) 10:00 〜 18:00

開催場所   京都文化博物館 5F展示室

 

株式会社 貴志環境企画室

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屋台骨、旅立つ。

本日、弊社がデザインし所有している屋台屋台骨が東京へ向けて旅立ちました。

9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)の3日間、無印良品 有楽町のイベントOpen MUJI 有楽町が丸の内仲通りで開催されます。
日本全国スギダラケ倶楽部」の呼びかけのもと、全国から集合する屋台のひとつとして「屋台骨」も参加させていただけることになりました。

(リンク)無印良品 有楽町 「Open MUJI 有楽町」実施のお知らせ

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000755.000000987.html

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大変な梱包作業を手伝ってくれったスタッフに感謝です。

 

貴志 泰正

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