青森市北国型集合住宅
Northern Style Housing Complex,Aomori,Japan
2002


青森市北国型集合住宅国際設計競技 特別賞

 
 
 
 
 

所在地 青森県青森市
用途 集合住宅
規模 地上3階
敷地面積 10208㎡
延べ面積 30330㎡


私たちの提案する建物は、うっすら雪に被われた緩やかに連続する曲線の屋根の間から光がもれ、冬の夜に美しさを放つ。

建物の構成は、地下1F駐車場、1階パブリックなスペースと各戸へのエントランス、2階/3階をメゾネット型住宅とした低層集合住宅である。
1階部分は、いままでの共同住宅の共用スペース(廊下/階段等)をなくし、各住戸のプライベートな玄関のみがあり、玄関から出るとそこには、内部化した街が拡がる。
冬期、雪に防げられない街を楽しむことができる。
住戸は、人工地盤の上にのったメゾネット形式のタウンハウスで、全ての部屋が南面し、各戸が2階の広いテラス、外部空間も合わせもつ。
各戸の屋根は、断熱効果を上げるとともに、太陽電池を組み込み、そのエネルギーで屋根の雪や、建物のエントランス部分の雪を溶かす。

INNER CITY(グランドレベルの特徴)
界隈性 … グランドレベルは、各戸の住宅の玄関、商業施設、福祉施設、住民によるリサイクルショップ、コミュニティーホール、ギャラリーが混在する。
福祉  … 各戸への玄関が、福祉ゾーンと混在することで住民と老人、子供達の出会いの機会が増え従来の日本社会が持っていた近隣が老人、子供達を支え合うという社会を再現する。
PATH  … INNER CITYは各戸へ目的を持ってアクセスする他、他の施設を回遊することで、冬期、人々に街を歩く楽しみを与える。