カテゴリー別アーカイブ: 見学・鑑賞・読書など

「森和彦展 だいちのこえ」に行ってきました。

貴志です。

今日の午後は、帝塚山のギャラリーDemeterで開催中の「森和彦展 だいちのこえ」に根塚くんと家族と一緒に行ってきました。

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森和彦さんは、名古屋市で制作活動をされている新進気鋭の陶芸家さんです。

陶芸家 森和彦さんのホームページ

 

森さんの個展には何度かお邪魔しているのですが、今回も素朴でありながらも気品のある森さんらしい作品がたくさん並んでいました。

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掛花用の花器は、ワイヤーブラシ(?)でテクスチャーを出されたもので、ここ最近はやられていなかった試みだそうです。(写真では伝わりにくくて、すみません。)

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初めて訪れた「ギャラリーDemeter」さんは、チンチン電車(阪堺電気軌道)の軌道に面した素敵なギャラリーでした。

あいにくの雨空でしたが、ギャラリー内から見える雨の景色もよかったです。

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美味しいお茶とお菓子をいただきながら、素敵な時間を過ごさせていただきました。

有難うございました。

 

貴志 泰正

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大阪市営地下鉄のトイレ -淀屋橋駅編-

貴志です。

本日は、打合せと調査のため、午後から大阪市役所へ。

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もうすぐW選挙ですね。

 

リノベーション中の住宅の現場へ向かう前に、市役所最寄りの「淀屋橋」駅で改札内のトイレに立ち寄りました。

先日、日本トイレ大賞を受賞した「新大阪」駅について書いた記事のなかでも触れていたのですが、「YODOYABASHI ヌーボ」をコンセプトにリノベーションされたそうです。

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壁際のベンチがなかなかお洒落です。

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内部では数種類のタイルが壁面を彩っています。

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やらわかいアールの形状も使われていました。

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最近、トイレの写真ばかり撮っていて怪しいですね。

と言いつつ、他の主要駅も気になりますので、またレポートいたします。

 

貴志 泰正

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第67回堺市いけばな展

貴志です。

堺市立文化館にて行われていた「第67回堺市いけばな展」に行ってまいりました。

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弟の貴志侑正(二代 香山)が家元を務めます華道香山流も出展していました。

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左側の竹でできた花器は、堺市のご出身で世界で活躍されている竹工芸家の田辺小竹氏の作品です。

田辺小竹氏のホームページ

右側のガラスの花器は、2013年に第5回金屋町楽市賞(大賞)を受賞された北村三彩氏の作品で、金屋町楽市で審査員を務めた先代の貴志雅樹が気に入って購入したものです。

2014年の金屋町楽市のリーフレットのメイン写真

いずれも素晴らしい花器でしたが、その魅力を生かした、静かでありながら凛とした花が生けられていたように感じました。

弟の活動にいい刺激を受けた一日となりました。

私も頑張ります!!

華道香山流のホームページ

 

貴志 泰正

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日本トイレ大賞 国土交通大臣賞受賞トイレ

貴志です。

先日、東京出張からの帰りに大阪市営地下鉄御堂筋線の「新大阪」駅の改札内でトイレに入りましたところ、いつの間にか内装が一変していました。

終電直前の公衆トイレで我ながら怪しいことをしているなあと思いつつ、写真を撮ってきました。

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大阪市営地下鉄駅では、2012年度から2015年度までの4年間で、今里筋線を除く112駅において、各駅1カ所以上のトイレのリニューアルを進めているそうで、きれいなトイレが増えてきていた実感はありました。

基本的には共通のデザインが採用されているそうですが、使用率の高いターミナル駅では駅ごとにコンセプトを定めた大規模な「リノベーション」を行ったそうです。

以前に「淀屋橋」駅のトイレの雰囲気が一変しているのに驚いたのですが、コンセプトは「YODOYABASHI ヌーボ」だそうです。

「新大阪」駅のそれは、「自分のお気に入りの場所に帰ってきたようなくつろぎ感」だそうで、今年、日本トイレ大賞国土交通大臣賞を受賞したそうです。

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案内図を見ますと、女性用トイレにはパウダーコーナーやフィッティングルーム、おむつ替えコーナーがあるなど、かなりゆとりのあるスペースになっているようです。

(潜入取材はしておりませんよ!!念のため…。)

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駅のトイレが汚いとの苦情が寄せられたことからスタートしたプロジェクトだったそうですが、確かにトイレが美しいと気持ちがいいものですね。

日本トイレ大賞 受賞案件一覧

 

貴志 泰正

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「日本橋の家」見学

貴志です。

先日、安藤忠雄氏設計の「日本橋の家」を見学させていただきました。

ご縁があって、この住宅にお住まいだった金森様から直接お誘いいただきました。

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大阪はミナミの繁華街にあります間口3m弱、奥行15mという、いわゆる「うなぎの寝床」の敷地に、この建築は建っています。

「住吉の長屋」の敷地を間口をより細く、奥行をより長くした敷地で、1階に店舗、2階から4階が住居となっています。

2階から4階まで通じる吹き抜け、3階・4階の個室の間に設けられた2層分の中庭(「住吉の長屋」と同様に、個室間の移動は一度外部に出なければいけません。)がこの住宅の特徴的な部分です。

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安藤氏はクライアントに対し、「闘って住む」ようにとおっしゃられたそうですが、その言葉通り、コンクリート打ち放しの建築は住環境としては厳しいものであったかもしれません。

ただ、道路に面した3層吹き抜けのガラス面や3・4階の中庭から室内へ入る光、コンクリートの壁面にそれがつくりだす陰影など、それを補って余りある日々の感動がこの建築に長年住んでこられた理由のような気がいたしました。

そして、何より安藤氏が設計されたこの建築に対するクライアントの愛情を強く感じました。

金森様、大変貴重な機会を設けていただき、有難うございました。

 

余談ですが、後日、お電話でお話しさせていただいたところ、金森様も高校時代にラグビーをプレーされていたそうで、ワールドカップの話題で盛り上がったのでした。

ラグビーをプレーしていたという共通点がもたらす仲間意識、親近感は、初対面でも距離をぐっと縮める不思議な力がありますので、社会に出てからその恩恵を感じることが多いです。

 

貴志 泰正

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六三園

20日の海の日、父の納骨へ行った帰りに墓所の近くにある「がんこ和歌山六三園」で若院さんと同行した家族で昼食をいただきました。

「がんこ」はいくつか「お屋敷」を店舗として利用していまして、事務所の近所では平野区に「平野郷屋敷」というお店を出されています。(外から立派な門構えを眺めるだけで、まだ訪れたことはありません。)

六三園という名前の由来ですが、和歌山出身で大正から昭和初期にかけて大阪で活躍した松井伊助という人が自身の六十三歳の祝いに建てた屋敷だそうです。

この松井伊助という人は巨万の富を築いた相場師だそうで、6と3はオイチョカブの「株(9)」で縁起がいいという理由もあったのだとか。

 

さて、この六三園へは以前に一度入ろうとした際には待ち時間が長くてあきらめたため、今回が初めてでした。

予約の電話を入れたときにはすでに個室の席は満席でして、掘りごたつの席を準備してもらいました。

お店の方が電話で「窓が少ないので庭が見えないお席ですが、よろしいですか?」とおっしゃっていたのですが、行ってみて納得、土蔵を改装して客席として利用されていたのでした。

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分厚い壁です。

敷地内の他の建物とともに、この蔵も登録有形文化財の認定を受けているそうです。

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内部は2層になっており、居心地のいい空間でした。

もちろん御料理も美味しくいただきましたよ、念のため。

 

ところで、このお屋敷の玄関の手前には来客を送り迎えしてくれるライオンがいました。

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説明のしおりを読んでみますと、「大阪の難波橋のたもとにある4頭の兄弟と言われている」とのことでした。

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写真は難波橋の南側の北浜の交差点です。

画像が粗くて申し訳ないですが、拡大してみました。

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うん、確かに似ています。

少しインターネットで調べてみますと、「難波橋のライオンが大好きで自宅の庭に同じものを飾った」説や「5体作り、4体を大阪市に寄贈した」説など諸説あるそうです。

いずれにせよ、可愛げのある人だなと思ってしまいました。

ちなみに、私はライオンよりも虎が好きです。

 

貴志 泰正

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内藤廣氏講演会

貴志です。

昨日17日、グランフロント大阪へ建築レクチュアシリーズ217を聴きにいってまいりました。

今回のゲストは内藤廣氏でした。(写真がまずくて、すみません。)

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内藤廣氏の建築や文章が好きな私にとっては序盤は既に知っているエピソードも多かったのですが、後半に進むにしたがって興味深いお話を聴くことができました。

いくつか印象に残ったものをご紹介します。

■自然とうまくかかわる建築をつくるには、夏に設計をしていても冬のことをイメージするなど、想像力を働かせることが大切である。

■閉じられた境界のなかで行われたシミュレーションによる、畏敬の念を持たない数字は疑うべきである。

■3.11以降、「人の居場所」をつくるということを考えている。

■同時代の建築に関わる人たちがどういったものをつくったかを残したい。

 

最後にこのレクチュアシリーズの恒例らしい「建築家とはどんな職業ですか?」という質問に対して、以下のように答えておられました。

建築家は(業態は矛盾だらけだが)経済・法律・人の心理などが交わる交差点を見られる、(本来)人の暮らしの隣にある面白い仕事だ。

 

少なからず私もそのような部分に面白さを感じ、この仕事を続けている気がします。

そして、人の暮らしの隣に存在するため、独りよがりにならずに、何が今の時代において人の役に立てるのかを考えていきたいと思います。

 

貴志 泰正

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日本三大○○(高岡・富山観光記)

貴志です。

先日来お伝えしている偲ぶ会のあった21日(土)は富山県高岡市のホテルに泊まり、翌22日(日)は大阪に帰るまで束の間の高岡観光を楽しみました。(妻と息子も同行しておりました。)

 

まずは、日本三大仏(日本三大大仏?)の「高岡大仏」

奈良、鎌倉、高岡だそうです。(諸説あるようです。)

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続きまして、日本三大水濠公園「高岡古城公園」。

こちらも正確な確認はとれませんでしたが、江戸城、弘前城、高岡城が築城時の堀が現存している貴重な例だそうです。

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高岡城は加賀藩二代藩主前田利長により築城されたもので、設計は高山右近が行ったそうです。

石垣も400年前に築かれたまま残っているそうです。

お濠めぐり遊覧船に乗船して水上から眺めてきました。

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遊覧船の幟のイラストは高岡市の開町400周年記念マスコットキャラクターの「利長(としなが)くん」です。

 

午後から富山市の実家に帰っていた根塚くんと合流して、遅めのお昼ごはん。

富山らしいラーメンをということで、ブラックラーメンの元祖と言われている「大喜」の根塚店へ。

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残念ながら、根塚割引き(?)というシステムはないようで、通常の料金をお支払いしました。

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お味はとても美味しかったです。ほどよい塩辛さでゴハンが進みます。

ご馳走様でした。

腹ごしらえをして、一緒に車で大阪へ帰ってきました。

 

今回で富山へ行く用事は一段落してしまったのですが、まだまだ気になりながら見られていない名所がたくさんありますので、是非また訪れたいと思います。

 

貴志 泰正

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奈良ツアー2日目 (御所)

貴志です。

8日(日)も、奈良へ出かけてまいりました。

吉野の翌日は御所(ごせ)です。

 

弊社が設計監理を行いました「大和棟と大和塀のある古民家」へ行ってまいりました。

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有難いことにこの建築で2つの賞をいただくことができましたので、その御礼と賞状・盾をお届けするという名目で、お施主さんの御厚意に甘えて以前からこの建築を見たがっていた家族(母、妻、息子)と根塚君の計5名でお邪魔してしまいました。

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父の通夜にも駆けつけていただき大変有難かったのですが、この日も父と私が関わった建築を家族に見せられる機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

母とも妻とも共通の知り合いがいることがわかるなど、御縁というのは不思議なものだなあと思います。

ゆっくりと工事中の思い出話も交えながら建物の内外を御案内いただき、大切に使っていただけている様子が感じられて嬉しく思いました。

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また、母はクスノキの木が好きでして、建築だけでなく大木を見られたのも嬉しそうでした。

息子はその大きさにビックリしていたかもしれません。

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さて、今日はこの古民家にゆっくりいられただけでもとても素敵な時間だったのですが、

他にも2ヶ所プチ観光してきました。

1つは少し早く着いてしまいそうでしたので、到着前に近くにある「葛城一言主神社」へ。

境内には樹齢650年のムクロジ、そして、樹齢1200年の有名な銀杏の木(乳銀杏)がありました。

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もう1つは帰り道に同じ「大和棟」つながりで、村野藤吾氏設計の「橿原神宮前駅」へ。

この地域の民家の形式をモチーフに、現代建築の駅舎へとまとめ上げられていました。

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お施主さんからはとても美味しそうなお土産を頂戴し、食べるのが楽しみでなりません。

そして、このブログを読んでくださっていることも知り、大変嬉しかったです。

是非いただいたお土産でグルメブログを書かせていただきますね。

有難うございました!!

 

貴志 泰正

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最近届いた洋書から

貴志です。

弊社では洋書屋さんから毎月書籍を購入しています。

エルクロッキー(El Cloquis)というスペインの雑誌は続けて購入しているのですが、最新号は英国の建築家David Chipperfieldの特集号でした。

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これはパリ郊外にある経営大学院です。

かなり横に長い建物ですが、凹凸のある平面計画とすることで、同一の素材で仕上げられた外観が単調な大きな箱にならないという効果が生まれています。

 

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洋書屋さんが同じChipperfieldの事例で前回の彼の特集号に載っていた建築を紹介してくださいました。

この百貨店では道路に面する壁面を折り曲げるという方法で同じ効果が生まれていました。

 

建築は大きなスケールになると威圧感や圧迫感も出てしまいますが、シンプルな操作でそれを解決されているようです。

このChipperfieldという人は大きなプロジェクトに関わる一方、現在も小規模な建築も手がけているいるようで、スケールの大小を行ったり来たりできるのがすごいなと思いました。

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貴志 泰正

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