カテゴリー別アーカイブ: 弊社の設計事例

奈良ツアー2日目 (御所)

貴志です。

8日(日)も、奈良へ出かけてまいりました。

吉野の翌日は御所(ごせ)です。

 

弊社が設計監理を行いました「大和棟と大和塀のある古民家」へ行ってまいりました。

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有難いことにこの建築で2つの賞をいただくことができましたので、その御礼と賞状・盾をお届けするという名目で、お施主さんの御厚意に甘えて以前からこの建築を見たがっていた家族(母、妻、息子)と根塚君の計5名でお邪魔してしまいました。

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父の通夜にも駆けつけていただき大変有難かったのですが、この日も父と私が関わった建築を家族に見せられる機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

母とも妻とも共通の知り合いがいることがわかるなど、御縁というのは不思議なものだなあと思います。

ゆっくりと工事中の思い出話も交えながら建物の内外を御案内いただき、大切に使っていただけている様子が感じられて嬉しく思いました。

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また、母はクスノキの木が好きでして、建築だけでなく大木を見られたのも嬉しそうでした。

息子はその大きさにビックリしていたかもしれません。

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さて、今日はこの古民家にゆっくりいられただけでもとても素敵な時間だったのですが、

他にも2ヶ所プチ観光してきました。

1つは少し早く着いてしまいそうでしたので、到着前に近くにある「葛城一言主神社」へ。

境内には樹齢650年のムクロジ、そして、樹齢1200年の有名な銀杏の木(乳銀杏)がありました。

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もう1つは帰り道に同じ「大和棟」つながりで、村野藤吾氏設計の「橿原神宮前駅」へ。

この地域の民家の形式をモチーフに、現代建築の駅舎へとまとめ上げられていました。

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お施主さんからはとても美味しそうなお土産を頂戴し、食べるのが楽しみでなりません。

そして、このブログを読んでくださっていることも知り、大変嬉しかったです。

是非いただいたお土産でグルメブログを書かせていただきますね。

有難うございました!!

 

貴志 泰正

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宮崎交通さんのホームページに提案が掲載されました。

宮崎交通さんのホームページにて、“みやざき”をつなぐ『バス停』を創る会(宮崎交通・宮崎県建築士会・宮崎市)主催「こんなバス停あるといいな~コンテスト」の応募作品が紹介されています。

http://www.miyakoh.co.jp/news/2015/02/post_503.html

優秀賞を受賞した貴志泰正の提案も掲載いただいておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。

 

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宮崎交通からのお知らせ ~「こんなバス停あるといいな~」コンテスト デザイン部門の最優秀賞作品が決定しました。~

 

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第6回建築コンクールにて優秀賞を受賞しました。

愛知建築士会名古屋北支部主催の第6回建築コンクール(テーマ:支える建築)にて、弊社で設計・工事監理を行いました「大和棟と大和塀のある古民家」が優秀賞を受賞しました。

御施主様、施工者様、御協力をいただきました皆様に改めまして御礼を申し上げます。

有難うございました。

 

幸運にも今年度のテーマ「支える建築」というものに、この建築に対して考えていたことが合致していたのかもしれません。

少し長いですが、応募資料に載せた文章を以下に御紹介いたしますので、お読みいただけましたら幸いです。

 

 ■ 大和棟と大和塀のある古民家

大和棟が特徴的な江戸時代から残る古民家の保存・改修計画である。

明治期以降の数度にわたる増築の結果、既存部分と増築部分の継ぎ目で雨漏りが起こり、一部で梁が腐食し床が抜け落ちる事態が見られた。

また、敷地内のクスノキの大木の根が建物の一部を持ち上げ、道路に面する石垣を押し出そうとしていた。

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古い町並みが残る地域であることから景観に極力変化を与えずに問題を解決することを考え、建築を江戸時代に建てられた当初の姿へ近づけることを目指した。

具体的には、大木付近の増築部分を減築して外部化することで建物の安全性を確保し、木を眺められる広い縁側と焼杉の大和塀を新設した。

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また、腐食した柱・梁の一部を交換するとともに、屋根荷重を減らすために湿式工法で葺かれた屋根を既存の瓦を再利用して乾式工法で葺き直した。

玄関戸は以前にあったとされるくぐり戸付きの大戸を再現し、梁が下がって動かなくなっていた玄関横の格子も動かせるよう復旧した。

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居住用ではなく来客が集う場所として利用されるため内部は間仕切らずに大空間とし、以前釜戸があった場所に新たにアイランドキッチンを設けるなど、場の記憶の継承を図った。

また、キッチンをはじめとした什器の一部に既存の建具や欄間を再利用することで改修前の面影を感じられるよう配慮した。

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■ 畏敬の念 -建築から自然へー

樹齢700年とも800年とも伝えられる大木は、おそらく古民家が建てられる500年以上前からこの地で生きていた。

大木の根が広がって建築との共存が難しくなったとき、大木から控えて建つことがこの建築のあるべき姿のように思われた。

 

■ 畏敬の念 -設計者から過去の建築へー

築年数200年前後と思われる古民家の佇まいは、現代建築では容易に表現できない迫力を有していた。

江戸時代の姿は知るべくもないが、設計者は以前からあったような新しいものを設計することでこの建築の魅力を消さないことを心がけた。

 

■ 支える建築

先人への「畏敬の念」により、建築は自身を小さくすることで大木の生を支え、設計者は自身の表現の痕跡を極力消し去ることでこの建築の生を支えることを目指した。

 

以上

 

建築コンクール入賞作品の紹介ページ

大和棟と大和塀のある古民家の紹介ページ

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葬儀の式場について

貴志雅樹の長男の貴志泰正(たいせい)です。

改めまして、貴志雅樹の葬儀に参列くださいました皆様、弔電やお手紙、メールをお送りくださいました皆様、誠に有難うございました。

心より感謝申し上げます。

 

今まで故人の病気のことには一切触れていなかったブログが急にしんみりとした話題ばかりになってしまい、早く日常に戻っていかなければと思いつつ、今しばらくお付き合い願えましたら幸いです。

 

さて、葬儀の式場の願正寺は今から10年余り前に弊社の設計で改築を行ったお寺です。

大阪の事務所の関係の方々、教員をさせていただいた富山の大学関係の方々、他にも多数の方にお越しいただけるであろうことが予測されながら、皆様に同時にお入りいただけない会場を選定してしまいましたことを改めて御詫び申し上げます。

ただ、全ての建築家が自身の設計した建築で葬儀を行えるかと考えたとき、幸いにもそれが可能な恵まれた立場であるのならそれを実現させたいと考えました。

また、息子と弟子という2つの立場から貴志雅樹の生涯を考えたとき、父を「建築家」として送りたいと強く思いました。

その私のわがままに現スタッフだけでなく、多数の事務所OB・OGが応えてくれました。

壁面と外縁にこれまでに設計した建築の写真、原図、ドローイング等を並べ、まさに自身の建築のなかで旅立ってもらおうと考えました。

お越しいただいた皆様の目にどのように映ったかは自信のないところですが、個人的には少なくとも師匠に恥をかかさずに済んだのかなとは思っております。

そして、このような会場作りができましたのは、これまでに多数の方が設計を依頼してくださり、工事に携わってくださり、建築を教えてくださり、切磋琢磨してくださったからこそです。

そのことに、改めまして御礼申し上げます。

本当に有難うございました。

 

貴志 泰正

 

願正寺の紹介ページ

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コミュニティハウスC+

貴志です。

今日は弊社が過去に手がけた建築をご紹介します。

和歌山県田辺市にある文化・交流のための施設で、C+と書いてシータスと読みます。

このプロジェクトが進行していた頃は私はまだ入社したてでして、担当者の先輩に何度かついていくといった関わり方しかしていないのですが、コンクリートで造られていながら透けのある姿が印象に残っています。

C+-top
C+07
C+14

 

 

ひょんなことから久々にホームページを覗いてみたのですが、食・趣・学・癒といった種類の講座が用意されていて、年末までスケジュールが埋まっていることに驚きました。

facebookのページも頻繁に更新されていて、バラエティ豊かな講座の様子を見ることができます。

このような利用されることでより魅力が増すような建築を設計していきたいと強く思いました。

 

C+のホームページ

C+のfacebookページ

貴志環境企画室のC+の紹介ページ

 

貴志 泰正

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