カテゴリー別アーカイブ: 建築に関するニュースから

エアコンの誤解(3)なぜ「浪費」のイメージ?

エアコンの誤解(3)なぜ「浪費」のイメージ?

(日経アーキテクチュア記事)

 

上記の記事によると、家庭の中でエネルギーを一番使っている用途は何かというアンケートの結果、「冷暖房が最もエネルギー消費している」という認識している人が8割にものぼることを伝えている。

だが実際のところ、冷暖房は全国平均で3割程度で、残りが給湯3割、照明や家電に4割となるそうだ。

冷暖房は基本的に中間期には使用することが少なく、給湯や、照明、家電は年中使い続けている。

原因としてはぜいたく品という認識されていること、

もうひとつは

一定時期にのみ光熱費という数字になって出るためだそうだ。

 

高気密、高断熱の住宅が良いとされる風潮がまだまだ根強いが、冷暖房に使用するエネルギーを減らすだけでは全体の割合から考えても決してエコ住宅と言えないのである。

例えば日中の明るい時間帯には照明をつける必要のないような住宅の作り方も効果的な方法のひとつだろう。

もっと複合的な視点からエコ住宅を考えるべきである。

 

ネヅカハルキ

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天災と人災

貴志です。

ここ数日、スキーツアーバス転落事故のニュースが大きく報じられています。

事故にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方やそのご家族にお悔やみを申し上げます。

事故につながった要因がいろいろと報道されていますが、建築関係の事故ともつながる話があり、考えさせられます。

価格競争が起こることは資本主義の世の中では仕方ないのかもしれませんが、どのような分野でもそれに従事する人間に過度な負担がかからないための適正な仕事量があるはずで、その実現は適正な報酬を得られているかによるところが大きいものと思われます。

今回、バスツアーの受注に法律によって最低基準額が定められていることを初めて知ったのですが、建築業界では設計の分野でも施工の分野でもそのあたりの法整備は遅れているように思います。

全く同じ仕事がないという意味では、基準を設けにくいのは確かでしょうが…。

過去に世間を騒がせた建築関係の事故も、コスト削減を狙うことから歪みが出たものが多いように感じます。

地震や津波、台風、洪水等は「天災」ですが、そこから被害を拡大してしまった場合、「人災」と断じられるケースもあります。

それらの境界は明瞭ではないかもしれませんが、「人災」を起こさないため、日々の業務体制を大切に考えなければならないと改めて感じています。

 

貴志 泰正

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三世代同居の推進

政府が閣議決定した2016年度の予算案の中に三世代同居への対応を支援する政策がある。

「三世代同居を支援、16年度予算案」(日経アーキテクチュア記事)

安倍首相が「希望出生率を1.8」を目指すことが目的だという。

国会中継でも指摘されていたが、

「三世代同居すること」=「出生率上昇」

に必ずしも直結しないのではないだろうか。

確かに核家族で夫婦共働きの場合、子育ては非常に難しく、さらに育児休暇が取れないような職種であれば、子供の出生を夫婦が希望したとしても現実的な理由から断念することもあるだろう。

その場合、三世代同居は効果を生むかもしれない。

では三世代同居に対応して認められる要件とはなんだろう。

「三世代同居に対応していると認められる要件は、キッチンと浴室、トイレ、玄関のうちいずれか二つ以上を複数箇所、住宅内に設置すること。」(上記記事より引用)

少々疑問の残る要件である。

同居することで建設費用が抑えられたりすることは確かだが、場合によってはキッチンや浴室の設備機器も共有することでより費用が抑えられるはずである。

ましてや、同じ敷地内に同居しているという事実があればわざわざ設備機器を二つ以上持たなくても要件として認めても良いのではないだろうか。

私には設備機器を売ることでの経済循環が最大の目的に思えてくる。

少子化対策を目的とするのならば別のより良い方法が取れる気がするし、

切実な問題の解決策としてはやや遠回りなアプローチではないだろうか。(空き家対策には効果を生みそうである)

ネヅカハルキ

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阪神・淡路大震災から21年

貴志です。

昨年の同じ日のブログでも、やはり震災に触れていましたが、今日で阪神・淡路大震災から21年を経過しました。

11日に成人式がありましたが、今年の新成人からは全員が阪神・淡路大震災以降の生まれになるそうです。

ふるさとの復興とともに 新成人にとって震災とは (神戸新聞NEXT)

上記の記事の中には、

「被災を経験していない僕らの世代は、地震の本当の恐ろしさを理解しにくい。」

「(震災について)現実味がない。」

「物心ついたときには街はきれいになっていた。」

という新成人の声も少なくなかったと紹介されています。

これらの率直な意見は、ある面では復興が順調に進んだことの表れとも言えるでしょう。

 

ところで、昨年、東北の復興支援のお仕事をされている方にお会いする機会があったのですが、次のような言葉が強く印象に残りました。

「東北は今、2つの“風”に困っている。」

そして、2つの“風”とは、「風評」「風化」だそうです。

 

過去の教訓を未来へ生かしていくために、正しい情報が伝えられていくことの大切さを改めて感じた一日になりました。

 

貴志 泰正

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R不動産 toolbox

根塚です。

部屋のインテリアを考える際に大手家具店に行かれたりする方が多いかと思いますが、

家具などを自身でつくることも意外と良いですよ。

その部品はホームセンターだけではなく、インターネットでも手に入ります。

R不動産 toolbox

というサイトがオススメです。

住み手主導の部屋づくりを支援してくれるサイトです。

僕も最近見つけたので使ってみたいと思います。

 

根塚陽己

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3.11

貴志です。

東日本大震災から4年が経ちました。

私は当時週に1回保育園の工事監理に通っていた東京で、その瞬間を迎えました。

そのときに感じた揺れと恐怖は、阪神・淡路大震災のときに大阪で感じたそれよりはるかに大きく、間違いなく震源は関東周辺だろうと思ったのですが…。

一大事だということで、その日の定例会議は中止。

しばらくして、震源が東北だと知るにつれて、ことの重大さがわかってきたことを記憶しています。

 

喉元過ぎれば熱さ忘れるという言葉がありますが、1.17とともに今後も3.11を自分が建築の仕事をする上での責任について考える日にしなければいけないと考えています。

 

貴志 泰正

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賃貸住宅

国土交通省の発表によると分譲住宅(マンション、戸建て)の着工数は下落しているようです。しかし、分譲住宅(賃貸住宅)の着工数が上がっているようです。

新築の賃貸住宅が増える背景には、今年(2015年)1月1日に改正された相続税の影響が大きい。税金が掛からない基礎控除の額が6割に引き下げられ、地価の高い都市部を中心に課税対象者が大幅に増加している。その関係で、相続税対策の一つとして、土地の評価額を下げられる「小規模宅地等の特例」が適用できる賃貸住宅がもてはやされている。

 大都市の郊外にある新興住宅地では、戸建てやテラスハウスの賃貸住宅をよく見かける。多くは、デベロッパーが開発する前から住んでいた地元の大地主が所有する不動産だ。そのなかで最近、下の写真のような空き家が増えてきた。

大都市の郊外にある新興住宅地に建つ、戸建ての賃貸住宅。4棟あるが、すべて空き家のようだ(写真:ケンプラッツ)

大都市の郊外にある新興住宅地に建つ、戸建ての賃貸住宅。4棟あるが、すべて空き家のようだ(写真:ケンプラッツ)

 

やはり、画一化された間取りや設備機器の更新など、多くの問題を抱えているのでしょう。

資産価値は下がる一方ですから、オーナーが当初期待していただろう家賃収入が得られなかったりすることも容易に想像がつきます。

ただ新しい、きれいという指標じゃない魅力を持たない限り、賃貸住宅は淘汰されていくように思います。

建築の設計に携わる身としてその問題に何かしらの糸口を見つけられたらと思います。

もちろん様々なケースがあるでしょうから、基本的に個別解となりますが、個別解の中に普遍的な解決策があるかもしれませんね。

根塚陽己

 

下記ケンプラッツの記事の元ネタです。

「活況の賃貸住宅、行く末は「ウサギ小屋」か」

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