カテゴリー別アーカイブ: こどもたちの環境を考える

「慣らし保育」

貴志です。

長男が今年度より保育園に入園しまして、今週から通園しています。

と言いましても、まだ「慣らし保育」期間です。

 

慣らし保育??

という方もおられるかと思いますので、簡単にご説明します。

保育園へ入園すると、まず短時間の保育から始めて、徐々に時間をのばして子供が段階的に環境に慣れるようにしていきます。

この期間を「慣らし保育」や「慣れ保育」と呼ぶそうです。

慣らし保育の期間は、年齢や保育園の考え方によって差はあるようですが、0~2歳では1週間程度が一般的なようです。(短くて3日、長くて2週間程度だそうです。)

15.04.08

長男は1歳児クラスに入ったのですが、最初の3日間は2時間、次の3日間は4時間(昼食あり)、さらに次の3日間は7時間(昼食、お昼寝あり)というように計9日間で段階的に時間を延ばしていくようです。

慣れない環境に大泣きする子供もいるようですが、ウチの子は逞しいのか鈍感なのか、初日に少し泣いただけでそれ以降は元気に遊んでくれているそうです。

送り迎えをしている妻は、あまりに早く慣れてしまったことに寂しさもあるそうですが、息子を頼もしく感じたとのこと。

子供が頑張っているのだから、親である我々も頑張らなければ!!

今週は息子のおかげでそんな気持ちにさせられました。

頑張ります!!

 

貴志 泰正

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めろんぐみ

貴志です。

またまた変なタイトルですみません。

来年度から長男が入園する保育園の1歳児クラスの名前が「めろんぐみ」だそうです。

加茂紀和子氏・曽我部昌史氏・竹内昌義氏・マニュエル=タルディッツ氏の4人の建築家からなる「みかんぐみ」という有名な設計事務所がありますが、事務所名の由来はメンバーのお子さんが通っていた保育園のクラス名だそうです。

親しみやすくて覚えやすい名前ですよね。

みかんぐみウェブサイト

だからと言って、弊社が「めろんぐみ」に改称するわけではございません。

念のため。

 

貴志 泰正

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長男が保育園に入園します。

貴志です。

12月2日の投稿で、長男を来年度から保育園に預けられるだろうかという不安について書いていたのですが、先日(といっても、半月以上前ですが…。)通知がありまして、無事に希望していた保育園に入園できることになりました。

これで妻も安心して働けるので、ホッとしています。

また、妻が仕事を再開してから子守のために毎週通ってくれていた義母と、そのあおりで不自由をかけてしまった義父には感謝の気持ちでいっぱいです。

15.03.03

さて、息子が通う保育園ですが、30年近く前に私が通っていた幼稚園が同じ場所に設置した保育園です。

昨年までは認定こども園として幼稚園と同じ学校法人が運営していたそうで(一般的な認可保育所は社会福祉法人の運営です。)、再来年度以降も保育園として運営を続けるのか認定こども園に戻るのかは未定だそうです。

共働きの家庭が増えた影響で定時以降も長時間子供を預かる幼稚園が増えていますし、制度と実態のバランスが難しい時期に来ていることをここ数年感じています。

認定こども園や保育園にシフトすることを考えておられる幼稚園もあるようですが、幼稚園と保育園では保育室や園庭の面積に関する基準が異なることから、園児を受け入れる建物も問題になることが多いです。

というわけで、身内の話をしていたつもりが結局建築に関する話になったところで、今日は筆を置きたい(キーボードから手を離したい)と思います。

 

貴志 泰正

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こどもの目線

貴志です。

今日は「こどもの目線」について書いてみます。

今回書きたいのは、「立場」という意味での目線ではなく、身体的な目の位置、「視線の高さ」の話です。

 

先日、家族で買い物に行った際、1歳の息子から一番下の段に置かれていた商品を手渡されました。

初めて見る商品だったので、なかなか面白いものを見つけてきたなあと思ったのですが、それは私には見えていなかった商品でした。

当たり前のことですが、息子と私ではまったく目に飛び込んでくる商品が違うことを再認識しました。

もちろんお店の方はそういったことも考慮されたうえで陳列される場所を決めておられるのでしょうが…。

 

他にも家に帰って、目線の高さの違いを感じることがあります。

大人は机を上から見下ろして、机上に置かれた物を見ますが、机とほぼ同じ身長の息子にとっては、机の裏側や下のスペースが興味の対象になります。

 

些細なことかもしれませんし、誰もが知っていることかもしれませんが、こういった気づきをこどもの施設を設計する際のヒントにしていければと考えています。

 

貴志 泰正

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保育園を見る「設計者」の目と「保護者」の目

貴志です。

今日は寒いですね。少し風邪っぽいので、早く治さなければいけません。

さて、私事ですが、昨年生まれた長男が少し手がかからなくなってきまして、妻も仕事を始めました。

というわけで、来年度から息子を保育園に入れたいと考えています。

私が住む大阪市の場合、入る側の我々が第1希望から第6希望の保育園まで記入できるシステムですが、この順位を決めるのに夫婦で悩んでいます。

是が非でもどこに入れたいではなく、2人とも働くためにはどこかに入れないと困りそうですので…。

プロ野球のスカウトの人が駆け引きをする気分に近いのかもしれませんが、希望を出した側が選ばれる立場なのがつらいところです。

14.12.02

 

前置きが長くなりました。

今までは設計者という立場で保育園や幼稚園といった子どもの施設を見ていましたが、今後は保護者としての視点も自分に加わることになりそうです。

そうは言いながら、入園のためにいくつか保育所見学に行きましたが、完全に設計者目線で見てしまいました。

床や壁の素材、建具の形状、手摺の高さ、階段の寸法、どこまでが保育室面積に算入されているのだろうか、屋上も合せて園庭の面積が満たされているのだろうか、などなど…。

まだまだ「保護者」の目を持てていない私ですが、今後それを養っていくことで、より多くのことに気づく「設計者」としての目を持てるようになりたいと考えています。

※写真は弊社が設計した幼稚園で、文章の内容とは関係ありません。

貴志 泰正

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ある園長先生の言葉から

今日はある保育園の園長先生の言葉が心に残りました。

「現場の保育士さんの意見はできるだけ取り入れたいと思っているんです。職場に不満があると、それが子供たちに対して出てしまいますから。それは子供たちにとって良くないんです。」

「放任で、何もしていないだけなんですけどね。」とおっしゃっていましたが、照れ隠しでしょう。
家庭で子供に接するときもそうでしょうし、異なる分野の仕事をするうえでも当てはまる言葉だなと思いました。
簡単そうで実は難しい大切なことを教えていただいた気がしました。

貴志泰正

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木津の庄コミュニティセンター+公園 で考えたこと

先日 「木津の庄 コミュニティセンター+公園」がグッドデザイン賞をいただきましたがこの物件で考えたことを今回、書きたいと思います。

この公民館は最終的に200世帯ほど入る新興住宅地に計画しました。

(以下、グッドデザイン賞概要文章)

新興住宅地では、家族以外の人が住み始めてからお付き合いをする相手になります。
そこでこの公民館では、従来の住宅地にありがちな必要最低限の面積の公園や素っ気無い公民館ではなく、住人が普段使いで集まり交流したくなる公民館と公園を計画しました。
公園をできるだけオープンにして、センターと公園を視覚的にも空間的にも連続させ、センター内の活動を公園の外からでもわかるようにすることで、何気なく訪れても興味のあるイベントであればそのまま参加できるといった交流のきっかけを作れます。
また、公園で遊んでいる子どもたちを内部や外部テラスから見守れ、テーブルを囲みながら安心してお母さん同士の交流が持てるようになっています。

遊具

外を見る

ウッドデッキ

日常的に使うことはもちろんのこと、納涼祭を公園で開催しながら公民館内部で休憩をしたり、親子向けの料理教室、町内会を開きながら、公園で遊ぶ子どもを視認を容易に、まだ幼い子どもは和室にて見守ることができます。

この公民館では部屋の使い方を決めていません。様々な大きさの部屋が屋根の形状によって緩やかに分けられているため、少人数から大人数まで多用途、多目的な使い方を可能としています。

「公民館は地域の会合を行う場所」というような既存のイメージを無くし、「公民館は地域の繋がりを育む多用途な場所」というイメージがこの住宅地だけではなく、より多くの地域に伝わっていけばより良い地域環境が生まれるのではないかと思っています。

根塚

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