形式論ノート(12)

形式の変容例として、コートハウス形式について述べよう。コートハウス形式の基本は、コートあるいはアトリウムを中心として各室が取り囲む形式である。各室は中心のヴォイドから、光や風、湿度などを取り入れる。変容例としては、「ITO-HOUSE」(左図)「ウィークエンドハウス」(中図)など空間を分節するためにコートを取り入れる方法、「みちの家」(右図)のように中心のコートを土間が取り囲みその周りに各室が取り付くという内部と外部の中間帯を含んだ例もある。

 

貴志 雅樹

※「形式論ノート」は貴志雅樹が生前自身のブログに綴ったものです。故人を偲ぶ会を前に事務所のブログへも掲載させていただきます。

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